全てを他人のせいにする上司に教えたい『マーフィーの法則』

インテリ皮肉度
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あるある!こんなシチュエーション

「なんでこうなるんだ!」プロジェクトが失敗すると必ず誰かのせいにする上司。でも準備不足を指摘されると「想定外だった」の一点張り。いや、それって想定が甘いだけでは?

実践!こう使え!

失敗が起きたら「まあ、マーフィーの法則ですからね」と独り言。「失敗する可能性があるものは失敗する」という残酷な真実、伝わるかな。

詳しく解説!雑学のコーナー

マーフィーの法則は、1949年にアメリカ空軍のエンジニア、エドワード・A・マーフィー・ジュニアによって提唱された経験則です。正式には「失敗する可能性のあることは、失敗する」(Anything that can go wrong will go wrong)と表現されます。 この法則が生まれたきっかけは、空軍での人体加速度実験でした。マーフィーが設計した計測器のセンサーが全て逆向きに取り付けられていたという事故から、彼は「間違える可能性があるなら、誰かが必ず間違える」という教訓を得ました。興味深いことに、この法則は単なる悲観主義ではなく、エンジニアリングにおける防衛的設計思想の基礎となりました。 実はマーフィーの法則には多くのバリエーションが存在します。例えば「落としたトーストは必ずバターを塗った面を下にして落ちる」という日常的な例から、「重要な会議に限って交通渋滞に巻き込まれる」といったビジネスシーンでの応用まで、幅広く観察されています。科学的には選択的注意と確証バイアスで説明されることが多いですが、リスク管理の観点では極めて有用な思考法です。 航空宇宙産業では、マーフィーの法則は「フェイルセーフ」設計の根幹を成しています。NASAのアポロ計画でも、「起こりうる全ての故障を想定し、対策を講じる」という方針が徹底されました。アポロ13号の事故対応が成功したのも、この思想があったからこそです。現代のソフトウェア開発でも、「例外処理」や「エラーハンドリング」という形で、マーフィーの法則は生き続けています。 日本の製造業でも、トヨタ生産方式の「なぜなぜ分析」や「ポカヨケ」といった概念は、マーフィーの法則と同じ発想から生まれています。人間は必ずミスをするという前提に立ち、そのミスを防ぐシステムを構築することが、真の品質管理だという考え方です。

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